2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

眼底検査で糖尿病や脳卒中を予測

上記のタイトルの記事を先週見かけました。(産経新聞 9月21日7時56分配信) 糖尿病や高血圧は全身の血管を傷めます。しかし、血管がどんな状態になっているかを直接見ることは通常できません。 眼科の眼底検査では、これを直接見ることができます。これは他…

適応検査と保険診療

適応検査とは適応があるかどうかを検討する診察です。たとえば、LASIKの適応検査では、LASIKが可能かどうかを調べるということになります。ところが、もしここで「LASIKは非適応」という結果が出たとしても、「手術ができない」ということではありません。LA…

ようやく秋らしく

先週末からようやく秋らしくなってまいりました。先週は手術お休みの週でしたので、週末にかけてちょっと旅行にいってきました。いった先のホテルの窓から撮った写真です。ここは日本に比べるとよほど南に位置するにもかかわらず、この夏、最高気温は32℃く…

スカルラッティ ソナタK1

ポゴレリッチの名演です。心地よいトリルですね。ポゴレリッチはとても手が大きいので、教科書通りの手の形(軽く握った状態)を崩すことなく弾いています。結果として、宝石のような音の粒立ちが生まれます。手の小さな東洋人には真似のできない奏法です。ST

ショパンのソナタ3番

ショパンのソナタは3曲あり、最も有名なのは2番の「葬送ソナタ」ですが、個人的には3番が一番好きです。特に終楽章の迫力は比類ありません。古今東西のピアノソナタの中でも、もっとも聴き応え、弾き応えがあるのではないでしょうか。必ずしも難しいとい…

東京

重ねた日々と時間の分だけ、ベタなことが気になるものなのでしょうか? 所用で東京に行った時、時間がぽっかり空いてしまいました。 その空白を埋めるのに思い浮かんだのが『はとバス』です。 コースも『皇居前広場→浅草観音と仲見世→銀座(車窓)→国会前(車窓…

人工角膜

組み換えヒトコラーゲンを材料とする人工角膜が海外で実験的に移植され、かなり良い成績を示したというニュースが先月ありました。 私も以前は角膜移植に携わっていたのですが、慢性的なドナー不足をはじめ、術後の拒絶反応や感染症のリスクなど乗り越えなけ…

白内障の手術日

昨日、今日とお昼から白内障手術が行われました。当院では毎週火、水の午後に白内障手術が行われます。月に一度、木曜日にも行われます。しかし、月に一度手術をお休みする週がありますので、結局、白内障手術は月に7〜8回行われているということになりま…

白内障手術の待機期間

今日はお昼から硝子体手術などが行われました。午前の外来で、白内障手術の患者さまの待機リストを見ていますと、11月の枠が残り少なくなってきていることに気づきました。12月となれば、待機期間が3カ月となり、ちょっと長すぎます。カレンダーをよく…

Q

残暑厳しい中…暑苦しい写真で申し訳ありません。 こちらはこの夏うちにやってきた「おさる」です。 ちゃんと名前をつけてあげればいいのに、「おさる」と呼ばれています。ヘッドホンで何かを聞いている「おさる」…。ふわふわぬいぐるみに見えますが、お腹は…

多剤耐性菌

最近は多剤耐性のアシネトバクターがニュースになっています。 多剤耐性菌は抗生剤を長期に使用すると出現しやすいので、これを防ぐためにガイドラインが定められたりしています。しかし、新しい抗生剤を使えばそれに対して耐性菌が出現するというのは、長年…

付加価値レンズ

昨日書いた冊子で京都のO先生が書いておられましたが、ASCRSではほぼ2年ごとにトピックスが入れ替わるとのこと。確かに言われてみればそんな気がいたします。眼内レンズについては、着色IOL〜非球面IOL〜多焦点IOL〜乱視矯正IOLと次々と話題が入れ替わりま…

ASCRS2010

年に一度開催される、アメリカ白内障屈折手術学会(ASCRS)には、10年前くらいまで毎年のように参加しておりましたが、最近はとんとご無沙汰しています。夜昼逆転するところに1週間でとんぼ返りという旅がきつくなってきたのが理由です。今年の春にボスト…

顔のシミ

白内障手術を受けられた、80歳代の女性の方の手術翌日のご質問です。 Pt「手術の日に処方されて薬局で買った内服薬のんだら、顔のシミが急に黒くなってしまったわ〜 きっとあののみぐすりのせいやと思うなぁ〜」 Dr.「内服薬を一回のまれて、顔のシミが急に…

乱視の軸決め方法

LRI(角膜輪部減張切開)やトーリックIOL挿入を行う場合には、角膜乱視の軸決めが大事です。 施設によって利用できる検査器械や手術器具が異なるので、術者ごとに様々な工夫をしておられると思います。 スリット上で術前に角膜輪部にマーキングを行うのが最…

IOL交換

ごくたまに、一度挿入されたIOLを摘出して、新しいものと交換することがあります。理由はいろいろあり、最も切実なのはIOLの混濁による視力低下ですが、これは最近はほとんどありません。最近多いのは、屈折ズレの改善を目的とした交換手術です。IOLの摘出が…