適応検査と保険診療

適応検査とは適応があるかどうかを検討する診察です。たとえば、LASIKの適応検査では、LASIKが可能かどうかを調べるということになります。ところが、もしここで「LASIKは非適応」という結果が出たとしても、「手術ができない」ということではありません。

LASIKが不可能なほどの強い近視の場合、40歳以下の若い世代であれば、有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)という選択肢があります。また、60歳以上の世代では、水晶体摘出+眼内レンズ移植、すなわち、白内障手術が適応になってきます。

実際、LASIKご希望で来院された患者さんでも、白内障手術のほうがベターということは意外に多いものです。今日だけでも、3名のうち2名が白内障手術の適応でした。理由はいろいろありますが、ここでは省略いたします。

白内障手術はもちろん保険適応ですので健康保険証が使えます。白内障緑内障に限らず、近視を含むすべての眼疾患の初回診療時は保険が使えますので、ご来院の際必ず保険証をご持参ください。

LASIKやフェイキックが適応となれば、次回の診察時から自費診療になります。

多焦点IOLの場合はそのまま保険診療を継続できますが、手術時に別途費用が必要です(評価療養=混合診療)。

自費診療で通院されている患者さんでも、通院中に別の眼疾患で治療が必要となった場合、保険診療が可能です。


ST