人工角膜

組み換えヒトコラーゲンを材料とする人工角膜が海外で実験的に移植され、かなり良い成績を示したというニュースが先月ありました。
私も以前は角膜移植に携わっていたのですが、慢性的なドナー不足をはじめ、術後の拒絶反応や感染症のリスクなど乗り越えなければならない課題に直面し、悩ましい日々を過ごしました。
もしも拒絶反応が無く、ずっと透明なままの理想的な人工角膜ができれば、これらの課題の大部分が解消されることになり、多くの患者さんが失明や視力低下から救われることになります。
過去にいろいろと試されてきた他の人工角膜に比べ、ずいぶん生体適合性が良いようですので将来有望そうです。今後に期待したいと思います。
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