硝子体手術の変遷

今週末に硝子体手術の講習会があるので、久々に古い教科書まで開いてみたところ、本当に時代の流れを感じました。
数ある眼科手術の中でも、硝子体手術はこの10年で最も進化したのではないでしょうか。
私の眼科入局当初(平成12年)は、まだ20ゲージ(以下G)という太さの器具を用いて、結膜も大きく切開して手術を行っていました。
当時の手術時間は長く(2時間以上)、術後の患者さんは結膜の縫合部を痛がっておられることが多かったです。
それから13年、現在の主流は25Gという極細の器具になり、結膜の切開も不要になりました。
手術は短時間で済むようになり、術後に患者さんが痛がることもほとんどありません。
不断の努力で手術を進化させて下さった先生方ならびに関連メーカーの方々のおかげであり、感謝の念に堪えません。

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