W極小切開

昨日はお昼からLASIK2件(4眼)と硝子体手術(+白内障手術の同時)が行われました。また、今日はお昼から白内障手術が行われました。

最近、白内障手術では、極小切開(2.2mm幅)を多用しています。極小切開の特長はなんといっても創の安定感で、無縫合でも全く漏れがありません。ただ、対応しているIOLが限られているため、全例という訳には行きません。

昨日の硝子体と白内障の同時手術でも、白内障手術は極小の角膜切開で行いました。硝子体のほうも23Gですので、ダブル極小ということになります。

硝子体の極小切開では結膜を切開しませんので、白内障との同時手術のためだけに切開するのはもったいないです。したがって、白内障も角膜切開が好ましいのですが、これを通常の3mm切開で行うと、硝子体手術の操作に耐える閉鎖を無縫合で得ることが困難になります。したがって、10-0ナイロンで1糸縫合しておりました。

しかし、2.2mm極小切開だとIOLを入れたあと、硝子体手術で強膜を押さえても、ほとんどリークすることがありません。手術を完全無縫合で終えることができ、術後もとてもきれいになります。

使用する眼内レンズはHOYAのNY-60です。無理すれば2mmの創からも挿入可能という、世界でもトップクラスの性能です。


ST