合剤元年

今年は緑内障の合剤がいくつも相次いで日本に登場します。2種類の薬剤が合わさった点眼です。
海外ではすでに使われていたのですが、日本でも認可されました。
最大のメリットは点眼回数が減ることで、たとえば今までは2種類で計5回必要だった点眼が、この合剤なら2回で済んだりします。
何種類もの点眼を忘れないようにさし続けるのが大変だった患者さんには、とても朗報です。
登場する合剤の成分は今のところ
◎ プロスタグランジン関連薬+βブロッカー
◎ 炭酸脱水酵素阻害薬+βブロッカー
です。
これらを既存の薬剤にうまく組み合わせて使い、患者さんの点眼の負担や副作用を減らしつつ最大の治療効果を得られるように考えていきたいと思います。
ちなみに、各成分はすでにポピュラーなものであり、目新しいものは入っていません。次世代の新しい成分の薬剤の登場も期待していますが、このことについては後日また書きたいと思います。
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