Challenges and Advancements in Refractive Lens Surgery

今日は9例の水晶体手術のうち、2例がICL、5例が多焦点IOLでしたので、通常の(単焦点IOLによる)白内障手術は2例だけでした。そのうち1例はアイステント併用でした。また、トーリック(乱視矯正)レンズを4例に使用しました(ICL2例、多焦点IOL1例、単焦点IOL1例)。トーリックではマーキングやIOLの軸合わせなど、余計に時間がかかります。

 

ICLの2例、多焦点の2例(ファインビジョン)では、術者がレンズをカートリッジへ装着するところから行いますので、その分時間を取ります。このように、最近の屈折矯正水晶体手術では、昔の白内障手術にくらべ、1例ごとに時間がかかるのが普通です。

 

9例を終了するのにたっぷり2時間費やしました。

 

多焦点IOLでもファインビジョン以外はプリセットですので楽です。また、安全でもあります。ファインビジョンは独特の形をしているので、挿入するのに多少のコツと慣れを要します。しかし、そのおかげで中心固定は非常に良好です。

 

ICLは同じような4点固定で、所定の位置に挿入してしまうと、回転させるのに苦労します。しかし幸いなことに、ICLのトーリックは回転させるとしてもごくわずかです。また、術後に軸回転をして矯正が狂うこともありません。

 

IPCLはICLと同じ位置に挿入する有水晶体眼内レンズですが、こちらはフルオーダーですので、常に水平に固定して乱視矯正ができます。

 

ファインビジョンのトーリックも準備中とのことですが、既存のプリセット型多焦点IOLと同じように行くのか、興味あるところです。

 

ファインビジョン以外では、ビビティを2例、パンオプティックスを1例に使用しました。また単焦点の2例のうち1例ではアイハンスを使用しました。ビビティやアイハンスのような焦点深度拡張レンズは最近よく使っています。

 

(当ブログの演題はA Iが考えました)

 

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