最近、IPCL手術を始めました。IPCLはLASIKやICLと同じく屈折矯正手術の1種で、虹彩と水晶体の間に挿入するレンズということでICLと似ています。
実際に行ってみると、IPCLは素材が親水アクリルだからかICLよりも柔らかく、挿入するカートリッジも異なりますし、眼内での挙動も少し異なります。手技的にはほとんど同じと言っていいでしょう。カートリッジへの装着は、IPCLの方が容易であり、慣れ親しんでいる白内障用眼内レンズに似ています。
ICLやIPCLでは、水晶体に触れずに4隅の足を虹彩の後ろに入れる必要があります。そのためのマニピュレーターは共通です。ICLではレンズの中央にちいさな孔があるだけですが、IPCLでは中央のほか、眼瞼で隠れる部分に2個孔があります。こちらの孔が上に来るように挿入しなければなりません。
IPCLは受注生産のため、発注後2ヶ月の待機が必要というのが難点です。ICLは在庫があれば2週間で到着します。その代わり、IPCLはICLよりも用意される度数の範囲が広い特徴があります。データを入力するとレンズのサイズまで決定してくれます。
IPCLはLASIK、ICLと並んで、屈折矯正手術の新たな一翼を担うことでしょう。導入に高額な投資が必要で、かつ、ガスの入手困難により維持費も高止まりしているLASIKに代わって、屈折矯正手術の主流になる可能性もあります。
ところで、先日小生が演奏した曲を解説しておきます。最初はバッハの平均律1巻から前奏曲の1番。指慣らしのために弾きました。2曲目はショパンの幻想即興曲を原典版で弾きました。これは一般に皆が弾いているフォンタナ版とは違う版で、1960年に発見されたものです。CDではルービンシュタインがステレオ録音しています。
最後にモーツァルトの「トルコ行進曲付き」ソナタを弾きました。ここでは、終楽章がトルコの兵隊の行進曲となっていますが、雰囲気を出すために、職員にタンバリンと小太鼓を一緒に演奏してもらいました。メヌエットで優雅に踊っていた貴族の驚きが出ていたかと思います。
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