物資の不足

コロナになった初期はマスクなどのPPEが不足しましたが、最近は雑貨屋の店頭へ行くとセールのマスクが積み上がっています。日本製の良質なマスクも入手に困ることはありません。しかし、コロナが落ち着いたと思ったのも束の間、今度はウクライナで戦争が始まり、遠く離れた日本でも大きな影響を受けることとなりました。

 

資源大国ロシアとの国交断絶の影響で、ガソリンや電気料金のみならず、食品、外食、衣料なども値上げ圧力にさらされています。また、ロシア上空を飛行機が飛べなくなったことにより、欧州と日本を結ぶ輸送が停滞することとなりました。

 

眼科では、一部メーカーの眼内レンズに供給不足が発生しており、なんとかやりくりして回さざるを得ない状況となっています。また、超音波白内障手術装置や手術顕微鏡などの大型器械も製造が滞っているそうです。これは、半導体不足も影響しており、自動車などと事情は一緒です。

 

ウクライナは稀少ガスやシリコンの有力な産地であることから、我々の業界も多大な影響を受けざるを得ません。エキシマレーザーに用いる混合ガス、網膜剥離の治療に用いるSF6ガスやシリコンオイル、白内障手術用パック(シリコンチューブ)などの供給が心配されるところです。

 

幸い今の所、業務に支障をきたすことはありませんが、今後、事態の推移を注意深く見守って行きたいと思います。一刻も早く21世紀の戦争が終結することを祈るばかりです。

 

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