手術は予定通り行います

今週中にもまた緊急事態宣言が出そうな雲行きになってきました。「不要不急の外出を控える」ことが要求されます。今回は大型のテーマパーク、百貨店、ショッピングセンターなど、休業要請がなされるかもしれません。

 

昨年4月の緊急事態宣言の際は待機手術(elective surgery)が延期されました。今回も大きな病院などではコロナの治療を優先するため、同じようなことが行われるかもしれません。

 

眼科専門の当院ではコロナ患者を扱っていません。それでも1年前待機手術を延期したのは、手術用のマスクや予防着(PPE)が入手困難になったからです。しかし、今回はPPEの供給は多分大丈夫と思われます。というのも、この1年間で多くの企業が参画し、マスクや消毒薬などが十分に供給できているからです。

 

緊急性の高い疾患ー放置すれば短期で失明に至るものーは、当然ながら待機手術にはなりません。網膜剥離手術や緑内障手術などです。

 

では、白内障手術はどうでしょうか。視力の低下がさほどではなくとも、人それぞれに感じ方が異なります。例えば片方の視力のみが低下している場合、何ヶ月も気がつかない方がおられる一方、1日とて仕事が手に付かない方もまたおられます。白内障手術は緊急性がないとは言えません。

 

結局、治療を受けられる患者さんお一人お一人の立場になってみれば、1日でも早く視力回復するのが望ましいのは言うまでもありません。

 

すでに5月中の手術枠はほぼ埋まっています。白内障手術、多焦点IOL、MIGS、濾過手術、硝子体手術、眼瞼手術、LASIK、ICL、PTK、IOL脱臼など様々な手術です。

 

今回は余程のことがない限り、これらの予定手術を繰り延べることなく行います。また、外来にお越しいただいた患者さんは、従来通り感染対策を徹底しながら、診察させていただきます。マスク着用、大声の会話を控えるなど、ご協力をよろしくお願いします。

 

医療機関の受診は不要不急ではありません。手遅れにならないよう、早めの受診を心がけてください。

 

ST