海外の学位

昨日、スウェーデンから無事帰って参りました。PhDというのは、日本における博士号ということになりますが、海外ではその取得はなかなか厳しいものです。自分の経験(医学博士)と比べますと、まず、主査が学外の人というのが大きく異なります。ということは、学位申請までに、世界に通用する論文を物にしている必要があるということで、日本の「学内紀要でも取れる」学位とは異なります。

また、学位を取った後、同じ施設での就職は原則的にできません。いわゆるポスドクは他の大学へのアプライが必要となります。学生の時から、若い研究者は常にプレッシャーにさらされることにより、大きく成長することができると言えましょう。

さもなくば、某O博士(学位を剥奪されたそうですが)のような、倫理にもとる研究者が多発しかねません。このあたり、さすが、西欧社会はきっちりとシステムが出来ています。

この写真の左に映っているのはカナダからわざわざ招かれた先生です。日本の学位発表会で、海外から研究者を招くなど、聞いたことがありません。

小生の場合、主査は指導教官たる、眼科の主任教授でした。まあ、うちうちの形だけのセレモニーだったように思います。

発表会のあと、ストックホルムを訪れて、ノーベル博物館に行きました。近くのガムラスタン(旧市街)は、旅行者にとって憩いの場所です。写真はノーベルアイスと称する、ご当地メニューです。スウェーデンの食事は意外と日本人の口にも合う料理です。


新鮮な魚介類にもありつけます。

ST