ルンドの街づくり

今年のお正月は次男の住むルンド(スウェーデン)に行ってきました。関西空港から中東のドバイで乗り継ぎ、合計20時間の長旅。本来ならばフィンエアでヘルシンキ直行便を利用すれば半分の10時間のところですが、ウクライナ戦争以後ロシア上空を飛ぶ飛行機がストップしておりますので、とばっちりを受けた格好です。

 

ルンドはバルト海に面する港町で、対岸のコペンハーゲンとは鉄橋で繋がっており、電車で30分の距離です。飛行機はコペンハーゲンにつき、ルンドまではタクシーで30分。料金は1000クローナ=13000円くらいですので、自宅から関空のタクシー料金とほぼ一緒です。

 

ルンドでの宿泊はグランドホテル。お正月を北欧で迎える人はほとんどいないからか、良いお部屋が取れました。秋に旅行を計画した際は取れなかったお部屋です。ルンド駅前広場を正面に見下ろすスイートで、お部屋からカウントダウンの花火が見えました。

 

このお部屋の代金はこの1月に東京の学会で泊まる予定のホテルの3〜5分の1くらいとお安いもので、円安とはいえ、欧州の田舎はとてもリーズナブルなステイが可能です。

 

駅前広場から続く町並みは戦前のものがよく保存されており、さながらテーマパークのようです。駅から徒歩圏内には一戸建ての住宅がありません。低〜中層のアパートばかりで、日本との違いは低層でもエレベーターがあることと、敷地に余裕があることです。

 

次男家族が暮らすアパートの部屋のお隣には80代くらいのご夫婦が暮らしておられました。老人でも自立して暮らせているのは、暖房が行き届いていることと、エレベーターがあること、また近く(駅前)に商店がいくつもあるからです。

 

駅からの徒歩圏内をエレベーターなしの5階建アパートで埋め尽くした結果、高齢者が自立できない街になってしまったどこやらとは大いなる違いがあります。

 

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