白内障手術

今週も、火、水、木と3日間、白内障手術が行われます。

前回、CCCとIOLの関係について書きました。症例によって、瞳の大きさが様々で、水晶体の径も違う中、いろいろなIOLに対応しつつCCCの大きさを制御するのはなかなか大変です。

しかし、フェムトセカンドに負けまいと、この点はこだわっています。

今日は白内障手術が18例行われましたが、幸い、全例で完全嚢内固定を達成することができました。

CCCの亀裂ももちろんありませんでした。CCCの亀裂は時に後嚢破損へとつながりますので危険です。どうやらフェムトセカンドでも亀裂は起こりうるし、マニュアルCCCよりもむしろその頻度は高いそうです(米Ophthalmology誌)。

あと、気を遣っている点はといえば、手術終了時の創の完全閉鎖です。これは、術後眼内炎の予防のため、特に大切です。

現在使っている超音波手術装置は、核の破砕効率がよいからか、創口のバーンをほとんどおこしません。これは有利です。

また、名古屋のI先生ご考案の弧状ブレードを使っていますので、眼圧をあまり上げることなく完全にシールいたします。これも安心です。

今月末は横浜で臨床眼科学会があり、参加の予定はしていますが、緊急手術とかが入ってゆっくりとは出来そうもありません。目の前の患者さんに集中したいと思っています。

ST