結膜弛緩症

日に日に暑く、夏らしい天気になってまいりました。そうなると計画停電が心配ですが、福井の原発が再稼働してくれたおかげか、今のところその気配はないようです。このまま何事も無く行ってくれることを、祈るばかりです。

昨日はDMRに対する硝子体手術や結膜弛緩症に対する手術などが行われました。結膜弛緩症は、高年齢の方のドライアイ、不定愁訴の原因となり、手術が奏功することがあると報告されて以来、当院でも時々行っています。方法はいくつかあり、最も簡単なのは熱凝固法ですが、効果は今一のようで、やはりちゃんと切除して縫ったほうが確実です。

私は角膜輪部で下方の結膜を110°くらい切開し、断端から1mm幅くらい結膜をドーナツの半分状に切除した後、10-0ナイロン2〜3針で整形する方法を行っています。結果は上々です。

昨日の硝子体手術では、同時に白内障手術も行いましたが、その際、2.5mm幅の弧状ブレードを用いました。硝子体手術では手術終了時に眼圧が低くなってしまうことも多いのですが、弧状ブレードによる切開創だと創が開いてしまう危険が少なく、安心です。

逆に、眼圧をあまり上げすぎると、以前にも書きましたように、内方弁が反っくり返ってしまい、密着いたしません。

明日は計画停電のあおりで、通常よりも1時間早く、午後1時に手術を開始する予定です。


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