以前に、同じような病状の患者さんが続けて来られることを「季節」という記事にしました。
最近多いのは糖尿病網膜症で、レーザー治療が必要な患者さんがなぜか立て続けに来られ、レーザーの予約が入りきらないほどです。
このような状態の患者さんの眼底には、網膜に出血や白斑が多数出現しています。
造影剤を使って眼底を撮影してみると、網膜の血管が傷んでしまって造影剤が漏れ出したり、毛細血管が詰まっていることがよく分かります。
こんな状態でも、意外と視力はまだ良いんです。これが糖尿病の怖いところで、見えるからといって眼科を受診せずに放置してしまい、手遅れになる患者さんは後を立ちません。糖尿病網膜症が日本の失明原因の1〜2位に位置しているのは、まさにこれが原因です。
治療はまずレーザー治療を行いますが、あくまで病気の進行を抑えることが目的であり、見え方が良くなるわけではありません。手術が必要になることも度々です。
もちろん、血糖のコントロールや全身管理も重要ですので、問診でしっかり確認しています。
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