月、火の手術

今日はお昼から白内障手術が19件行われました。そのうち3例で多焦点IOLを使用いたしました。

先週の土曜日、京都で行われた勉強会では、全国から著名な眼科医が集まり講演会が行われました。朝の9時から夕方まで、びっしりとつまったスケジュールでさすがにちょっと疲れましたが、おかげで、よい勉強ができました。

中で、多焦点IOLについては特に時間が割かれておりました。先進医療の申請をしている施設は今や数百に及ぶとか。皆さんの一致したご意見は、「とても良いけど、時々不幸な例がある」ということで、これは当院における経験でも同じです。

昨日は硝子体手術を2件行いました。1例はかなり程度の強い黄斑前膜。もう1例は偽水晶体眼の網膜剥離でした。

黄斑前膜はOCTの普及により、とても頻度の高い疾患となってしまいました。これをかたっぱしから手術適応にすると、白内障に匹敵とは言わないまでも、その1割には達するということになるでしょう。しかし、手術により変視症がかならずしも改善する訳ではありませんし、合併症も少なからずあります。ということで、適応はかなり慎重にしたほうがよいと思っています。

最近、硝子体手術は経結膜というのが常識ですが、そのおかげで、術後の不快感が大幅に軽減されています。これは白内障手術がECCEからPEAになったようなもので、ますます、日帰りに適した方法となってきています。


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