水晶体脱臼

今日はお昼から白内障手術が21件行われました。うち2件で術前からチン氏帯の脆弱が予想されており、一例はなんとかなったものの、もう一例はチン氏帯がグラグラであるのみならず、散瞳不良、核硬度エメリー5度ということで、全く超音波も歯が立たず、さすがに摘出は困難でした。

もちろんIOLも入りませんので、後日縫い付けをすることになります。

水晶体脱臼で通常の白内障手術での摘出が困難な場合、硝子体手術により摘出いたします。核が柔らかい場合は、硝子体中で超音波をかけて吸引できます。硬すぎる場合は、フルオロカーボンで浮かして、一塊のまま強膜創から摘出いたします(ICCE)。

先週は網膜剥離にたいする硝子体手術を行いましたが、今週にはいって、若年の扁平剥離の症例がありました。こちらはバックル手術の適応になります。

網膜剥離、硝子体出血、緑内障手術などが増えると、予定外の手術となりますので、時間のやりくりが大変です。

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