若年の片眼白内障

先週は月、木が祝日だったせいで、火曜日に1件緊急対応した他は、予定手術が組めませんでした。その結果、今週はフルに手術が入ってしまいました。

昨日は近視矯正レーシック、タッチアップレーシック、黄斑前膜に対する硝子体手術、脱臼白内障に対するIOL強膜内固定、眼窩脂肪腫摘出術、結膜形成術など計8件を行い、今日はICL、レンティス、テクニスマルチが計6件、普通の白内障手術を計10件行ないました。

多焦点IOLを用いた白内障手術、ICLを用いた高度近視の矯正手術、エキシマレーザー、フェムトレーザーによる近視矯正レーシック。これらはそれぞれ方法は異なっても「屈折矯正」という意味では同じことです。もちろん、それぞれ適応が異なっており、患者さんにとって相応しい方法を判断しなくてはなりません。

今日来られた患者さんは40才前後の片眼の白内障で、同時に−8Dの近視でコンタクトユーザーでした。コンタクトは年齢が進むにつれて装用しにくくなりますし、目に対するいろんな副作用が心配です。せっかく白内障手術をするのですから、同時に屈折矯正の考えを取り入れ、術後はコンタクトから解放されたいものです。

そこで、白内障手術では多焦点IOLを使用し、もう片眼の近視はレーシックで治す計画を立てました。

こうすることにより、術後はコンタクトから解放され、メガネも不必要になるかもしれません。

人間は誰でも、高齢になりますと、コンタクトはおろかメガネさえも装用しにくくなります。白内障手術の際は、その後の人生のQOL、QOVをよく考えて、手術方法を選択したほうがよいでしょう。

ST