ナノテクノロジー その弐

このブログで2/3にご紹介したナノ粒子について、また別の応用方法を試みた記事を見かけました。
目の手術は他科の手術に比べて出血が少ないのですが、それでも出血に悩まされることはしばしばあります。
目の組織のうち一部は血管が豊富なので仕方がないのですが、出血によって手術すべき部分が見にくくなったり、術後の経過や予後に影響することがあります。
今回は、このような術中の困った出血をナノ粒子で止めるという試みで、
  出血部位に、ナノ粒子入りのゲル(粘弾性物質)を塗布
  →ナノ粒子がそこに集積して15秒程度で止血完了!
ふき取っても再出血なし!凝固止血のような炎症反応もなし!という優れものだそうです。
現在はまだ臨床応用には至っていないようですが、このように様々な分野から眼科治療が発達しつつあることが楽しみです。
引用:EyeWorld(www.eyeworld.org) 2011年1月号 p32
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