忙しい年末

今週と来週とで今年の予定手術はおしまいです。という訳で、今週は月曜から金曜まで、びっしりと手術が予定されています。

昨日はLASIKを2件(4眼)と、硝子体手術と白内障の同時手術を2件行いました。同時手術は一例がBRVO、もう一例がDMRで、どちらも硝子体出血はなく、マキュエイドを使用いたしました。硝子体出血がない時はマキュエイドで硝子体を染色し、粒子の一粒一粒がなくなるまで切除するということを、硝子体切除の基準にいたします。

白内障手術は2.2mm切開にて行いますので、強膜圧迫操作でも前房がつぶれることはありません。IOLは硝子体手術の前に挿入しておきます。HOYAのiMics、あるいはアルコンのIQを用います。

今日はお昼から白内障手術を18件行いました。最近は比較的重症例が多く、たとえばアトピー性皮膚炎に伴う白内障を連続5例とか、ユリーフ内服が3例、あるいは、とてもめずらしいECCEとか、多様な症例が多くなっています。日帰り白内障手術が普及してきたので、よほどの症例でないと当院にまでたどりつかないということでしょうか。

アトピーに多い若年性の片眼白内障では、高度近視の場合、白内障になっていない方の正常眼を、LASIKにより度数調整を行い、左右の屈折差が大きすぎる不同視を避けることが出来ます。LASIKを行った眼は正視になり、遠くがはっきりと裸眼で見えるようになります。白内障を行う眼については、多焦点IOLを入れるのが理想的です。単焦点IOLの場合は、やや近視を狙い、モノビジョンにすることにより、遠くも近くもメガネなしの生活を実現できます。

明日と木曜日は白内障手術、金曜日は眼瞼手術が予定されています。


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