網膜剥離の緊急手術

今週末はお盆休みです。来週の月曜は休診させていただきます。ということで、白内障などの予定手術はちょっと少なくなっているのですが、なぜか緊急手術が多く、相変わらずの忙しい毎日が続きます。

今日は白内障手術を18件行った後、網膜剥離の硝子体手術を1件行いました。しかし、なんとか、夕方までに手術を終えることが出来ました。

鼻上側のやや大きな弁状裂孔による網膜剥離で、硝子体出血を伴っていました。剥離の丈の割には範囲は狭く、黄斑非剥離で、しかもほぼモノクルス状態でしたので、予後を考えて即日手術といたしました。

硝子体を取り除き、空気置換で復位させた後、裂孔周囲を冷凍凝固いたしました。昔ならば大きなバックル、排液、安静といったところですが、今では硝子体手術のほうがずっとエレガントです。有水晶体眼における空気置換下でも視認性が良好な、BIOM4が威力を発揮いたします。BIOM4(に代表される術中観察装置)とシャンデリアがなかったならば、有水晶体眼網膜剥離の硝子体手術はとても困難なことになります。

月曜日にはIOL縫い付け、斜視手術2件など、夕方まで手術を行いました。

明日の白内障手術が最後で、その後、10日間手術をお休みいたします。


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