今日はお昼から硝子体手術他が行われました。23G+ブライトスターで順調に行われました。
23Gシステムではカニューラを使用しますので、器具の出し入れが比較的安全です(硝子体基底をひっぱることによる網膜裂孔を避けることができます)。安全のため、カッターは常に新しいものを使わなければなりません。
Ophthalmologyの最近号に、阪大から出ているペーパーによれば、20G縫合システムにくらべ、25G無縫合システムでは、有意に(2.4 vs 22.5%)後者で手術開始時の硝子体腔中の細菌迷入が多いと報告されています。23Gでは多少変わってくる可能性はありますが、極小切開硝子体手術 MIVSでは、感染に最も注意が必要です。
もっとも、上記論文中にても、手術終了時点の迷入は0%とのことですので、結局のところ、灌流による洗浄が大切なのかもしれません。
23GシステムではDSPグリップ(膜把握セッシ)や垂直ハサミも使えますので、PDRやPVRを含めほぼすべての症例に対応可能です。
話は大きく変わりますが、最近ヤフーオークションで手に入れた、チョン・キョンファ (정경화)のレコードがとても素晴らしく、ここにアップしておきます。
1987年の録音で、もともとCDで所持していたものです(写真右上に小さく写っています)。ところが、これをLPで聴くと、もう全然違って、生々しい息遣いがより一層感じられます。
クライスラー「愛のかなしみ」「前奏曲とアレグロ」ショパン(ミルシテイン編)「ノクターン」などなど、誰でも知っている名曲ばかりです。
先日、韓国で民族演芸の独り歌劇「パンソリ」を聴いてきました。大体、韓国の人々は情の表現が細やかですし、日本の演歌のルーツもここにあるのではないでしょうか。
韓国人のキョンファさんのバイオリン演奏は、情感たっぷりという点では空前絶後でしょう。ちょっとした旋律の細部にまで心がこもっており、ジーンときてしまいます。
「愛の喜び」は名演揃いのキョンファ女史のCDの中でも、特別に素晴らしい一枚です。
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