今日はお昼からDMの硝子体手術が行われました。
無縫合ですから早く終わります。また、カニューラをつけますので、カッターなどの出し入れ時に網膜を傷つける心配も少なくなりました。
その上、結膜をそのままで差し込むシャンデリア光源という武器もあります。
23ないし25Gが標準となっているので、対応するピックやハサミの種類も多くなりました(すべてディスポーザブル=使い捨て)。もちろん、それぞれに結構な価格がついていますが、4月以降の保険点数だとそれらも贅沢という感じがしなくなっています。とても素晴らしいことです。
ただ一つの難点があるとすれば、術後眼内炎の発症が報告されていることでしょう。
眼内炎はどの手術でもゼロというわけにはいきません。白内障手術で1000〜3000例に一例の頻度とされています。ところが、この無縫合硝子体手術では、初期には100例に一例との報告もありました。
最近、白内障手術で眼内炎の発症が減ってきたのは、超音波手術でふんだんに眼内灌流を行うからとの考えもあります。多少の細菌汚染があっても、水流で洗われてきれいになるということです。
この考えからすると、硝子体手術でもとにかく灌流液で術野をきれいに洗うことが予防に有効なのではないでしょうか。
この考えはとある先生にお聞きしたものです。
ST