眼内レンズ縫い付け手術

今日はIOLの縫い付け手術などが行われました。

縫い付けにはいくつもの方法があり、眼科医にとって腕の競いどころとなっています。縫い付けの原因は水晶体全摘出の後や、最初のIOLがずれてきたことなどです。IOLがずれる際、入っている嚢がはずれている場合と、もともと嚢外に固定されている場合とがあります。

縫い付けの場所についても、水平、垂直と異論があります。垂直にすれば、縫い付けの部分が瞼で隠れますので、多少なりとも感染に強い可能性があります。

垂直に縫い付ける際、創は耳側で、3.5mmくらいの角膜切開から折りたたみIOLを入れて縫いつけます。

今日の手術では、垂直縫い付けを予定していましたが、もともと入っていたIOLが硬いワンピース型だったため、上側5mm切開に変更いたしました。

固定用の針は眼内から直接外へ通糸する方法と、眼外から27G注射針を入れて誘導する方法があります。嚢がドーナツ状に残っている場合、中からの通糸のほうが嚢の前に入れやすいです。嚢が全く残っていない場合は、外からの通糸のほうが安全です。

前房に出てきている硝子体の処理は、縮瞳させたのちに輪部より25Gカッターを挿入して行います。インフュージョンは前房メンテイナーでも十分です。

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