23G + シャンデリア

今日も白内障手術を何件か行いました。

2年前の春、硝子体手術の機械を買い替えた際、23〜25G対応にするべく器械をそろえていましたが、その頃、東京の有名な先生がご開業され、「無縫合の23Gで感染がおこる」とおっしゃっていましたので、ちょっと怖くなって、23Gではなく、従来の20Gで手術をしておりました。

しかし、いつまでもこれではと思い、昨日、シャンデリア照明装置を初めて使ったのを機会に、23Gに戻してみました。

23Gはハサミが使えない(当時)のが欠点と思っておりました。しかしながら、シャンデリア照明を使って両手が自由になると、ハサミが使えなくともほぼ大丈夫な感じがいたしました。左手でインデンテーションを行いながらカッターを操作すれば、後極部から周辺部まで、また、網膜の直前までカットできます。

大学の後輩の先生が使っておられる27Gはさすがにまだまだと思いますが、23Gあたりはすでに標準となっています。

30年以上も前、硝子体手術が最初に導入された時は、太い太いワンポートで、鋸状縁断裂が続発しました。それに比べると隔世の感があります。

シャンデリア付き23Gで、硝子体手術の適応が拡がりました。

ST