pECCE

今日はお昼から白内障手術が行われました。最後の症例では、ひさしぶりにpECCE(計画的嚢外法)を行いました。

いつかのブログで書きましたが、インドでは無縫合pECCEを3分で行い、一つのクリニックで年間100,000件こなしているとの話があります。未だに現役の方法です。

核がとてつもなく硬い場合、無理して砕くよりは、そのまま出してしまうほうが効率が良いのは言うまでもありません。

上方強角膜切開で、いわゆるフラウン切開とし、幅8mmのトンネルを作ります。ICG染色ののちCCCは出来るだけ大きく作ります。さもないと、大きく硬い核が出てきません。

粘弾性物質をふんだんに使いつつ、核を嚢から分離し、前房へ移動させ、輪匙で摘出いたします。

あとはI/Aを行い、IOLを挿入します。インドでは無縫合ですが、当院では2糸縫合いたします。

麻酔は球後麻酔で行います。pECCEでは麻酔の効きが手術の結果を左右します。


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