エキシマレーザー装置の比較検討

先週末、東京に出張いたしました折に、某レーシックセンターを見学させていただきました。その施設では、2種類のエキシマレーザー装置を使用しており、その違いについて興味深いお話を伺いました。

そのうちの一種類は坪井眼科でも使用している、AMO社のVISX STAR S4 IRという器械で、もう一種類は最近普及してきている、ウェーブライト社のアレグレット(400Hz)です。お話の中で紹介していただいた文献によりますと、VISXによるカスタムLASIK(ウェーブフロントLASIK)はアレグレットとの比較において、球面収差の補正では有利であったものの、それ以外、たとえば、視力や全収差では差がなかったということです。

実際の使用にあたっては、VISXのほうが場所を取りますし、ガスの使用量も3倍程度多くなっています。さらに、同じ度数の切除では、VISXのほうがより長く時間がかかります。10年前にNIDEKのレーザーとの比較で、VISXの利点とされていた項目について、今や、後発のレーザーにやや後れをとっていることがわかります。

もちろん、臨床結果において未だに最先端であることは確認できました。

いろいろな噂話が乱れ飛ぶ中で、粛々と誠実にLASIK専門のクリニックを手掛けておられるA先生には、頭が下がります。「自分がLASIKを受けるなら、ここがいいなあ」と思ってしまいました。

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