IPL ≠ IPCL ≒ ICL

いよいよお盆明けにIPLの器械が入ります(ルミナス社M22)。8月下旬から稼働しますので、何名かの患者さんにすでにご予約いただきました。IPLは一定の周波数の光を皮膚に当てる治療法で、美容皮膚科では「フォトフェイシャル」と呼ばれ、シミやソバカスの治療に使われます。眼科では専用のアタッチメントを使って、ドライアイの治療に用います。

 

眼の周囲にあるマイボーム腺が機能不全となって、涙液のうち油成分の不足によって起こる「蒸発亢進型ドライアイ」に有効とされています。このタイプのドライアイでは点眼薬の効果が不十分となりがちですので、新しい治療法として注目されています。

 

蒸発亢進型ドライアイかどうかは、今回同時に導入したアイドラという検査機械で判断できます。アイドラおよびIPLは自費診療となりますので、保険診療とは別に予約日を決めて行います。詳しくは診察時にお尋ねください。

 

近々導入予定の別の治療法にIPCLがあります。IPLと間違いそうになるIPCLは「Implantable Phakic Contact Lens」の略であり、後房型の有水晶体眼内レンズICL(Implantable Collamer Lens)の後発品です。ICLは中〜高度近視の矯正に適していますが、軽度近視〜遠視の矯正レンズは用意されていないのが欠点です。しかしIPCLでは軽度近視〜遠視に加えて、-30Dまでの最強度近視の矯正が可能であり、また多焦点も選べる利点があります。

 

ガス供給が不安定なLASIKの今後を考えると、是非とも導入すべき屈折矯正手術と思われます。詳細は追ってHPにアップします。

 

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