バラード

バラードとは中世に流行った詩の形式のことらしいですが、ピアノ愛好家にとってはショパン作曲の曲集のことです。全4曲あり、何れ劣らぬ傑作です。とはいえ、好みにより多少の優劣はあります。

もっとも易しいのが3番(作品47、変イ長調)でしょう。誰でもバラードで最初に取り組むのがこの曲です。私は大学の頃練習し、友達の結婚式で弾いたこともあります。

2番(ヘ長調、作品38)も比較的容易とされています。しかし、ガチャガチャと音量が大きい部分が多すぎ、あまりバランスが良くありません。もっとも凡作かと思われ、他の曲に比べ演奏される機会が少ないです。

1番(ト短調、作品23)と4番(へ短調、作品52)の2曲が技巧的に難しいだけでなく、芸術的にも優れていますので、最高の人気を誇ります。

芸術性は4番が、技巧的には1番がやや優っているでしょうか。というのも、4番はコーダ以外は意外と容易だからです。

演奏効果の点でも1番がやや優っていますので、4曲中最高は1番かと思います。

この2曲を弾いていると、時間の経つのを忘れてしまいます。

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