ピアノ小曲集

ピアノ演奏は楽しい趣味ですが、手術の後など、体力を消耗しているときは流石に弾く気がしません。それでも、易しくて短い曲ならば可能です。

 

そのような用途にふさわしい小曲集はいくつかあります。

 

1)グリーク作曲 「抒情小曲集」北欧ノルウェーの作曲家グリークのピアノ曲は比較的易しいのが特徴で、その割に綺麗な民謡風メロディ、独特の和声で弾きごたえがあります。有名なピアノ協奏曲もそんなに難しいことはありません。

 

2)メンデルスゾーン作曲 「無言歌集」ショパンシューマン、リストなどと同時代のドイツの作曲家メンデルスゾーンピアノ曲は初級〜上級まで様々です。そのうち「無言歌集」は最も容易であり、疲れた時に弾くのに最適です。「序奏とロンドカプリチオーソ」は上級です。

 

3)ショパン作曲 「夜想曲集」 ショパンの中では即興曲やワルツと並んで比較的取り組みやすい曲集です。ゆったりしているので自分が疲れている時の演奏に向いています。逆に練習曲や前奏曲は難しいです。

 

4)シューマン作曲 「子供のためのアルバム」「子供の情景」 シューマンのピアノ独奏曲には子供が弾くことを前提に作られたものがあり、当然のごとく技術的に容易です。ただ、中にはとても芸術的な作品も含まれています。シューマン自身がヴィルツォーゾではなかったため、傑作とされる「クライスレリアーナ」や「幻想曲」でも技巧的には中級程度です。

 

5)チャイコフスキー作曲 「四季」 チャイコフスキーは最も有名なピアノ協奏曲1番をはじめとして技巧的に華やかで難しい曲も多いです。独奏曲の中で容易かつ美しい小曲集が「四季」です。逆に最も難しいのが作品72です。

 

もっと古い時代の小曲集、バッハ「平均律ヘンデル組曲」、スカルラッティソナタ」などは、現代ピアノのために作曲されたものではないため、ピアノで弾くと体力を消耗します。

 

ST