切開幅

今週は月曜日がお休みでしたが、火曜から木曜まで白内障手術が入っています。

今日はお昼から17件行ないました。そのうち、多焦点IOLが4件でした。

白内障手術の切開創の幅は小さければ小さい程、いろんな点で有利ですが、最終的に眼内レンズを入れなければならないので、一定以上の大きさも必要です。

当院で標準的な方法は、特殊なブレードを用いているのですが、一般的なブレードで言いますと、2.4mm幅ということで、この大きさで、各メーカーの一体型アクリル折り畳みレンズが入ります。

しかし、更に上を目指すべく自動挿入装置がとあるメーカーにより開発されました。今週はこの挿入装置を使ってみたのですが、2.0mm幅の角膜切開創でも余裕で挿入できることがわかりました。

たった0.4mmの違いですが、実際にはかなり感覚が異なります。

残念なことに、今のところ挿入装置開発メーカーのレンズしか使うことができません。

しかし、今後、各メーカーとも更に狭い切開創から挿入可能なレンズを出してくることでしょう。眼内レンズがどこまで進歩するのか、注目です。

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