iPS細胞移植始まる

先週、ついに、加齢黄斑変性症に対してiPS細胞から作製した網膜色素上皮細胞シートの移植が行われました。
世界初のiPS細胞の臨床応用が眼科領域から始まったことを意外と思われる方もおられるかも知れませんが、これには理由があると思います。
・まず、検眼鏡で患部を直接肉眼で観察できること。
・さらに、近年発達したOCT(光干渉断層計)にて断層写真まで撮影できること。
もしも体内の他の部位であれば、いったん移植した細胞がどうなったかを直接観察することは困難です。
そして最後に、これまた近年発達した硝子体手術器械により、手術が比較的安全委行えるようになったこと。
このように考えると、まさに眼科学の進歩の結晶がiPSで花開くことになりそうですので、今後が楽しみです。
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