本日も白内障手術

一昨日〜昨日の院長の記事に続いて、本日は私(副院長)が白内障難症例について書いてみたいと思います。
本日の一番の難症例は、全周の虹彩癒着で全く瞳孔が開かない(=散瞳しない)上に、白内障が進行しすぎてカチカチになった症例です。
このような症例では、まずはしっかり散瞳させて水晶体を見えるようにするところから始めねばなりません。
これには色々な方法がありますが、今回は瞳孔を細かく切り開いてぎりぎり手術ができる程度にまで散瞳しました。
この方法では、器械などで無理に瞳孔を開くよりも術後の瞳孔運動が保たれるので、私は好んでいます。
そこからようやくいつもの白内障手術の手順がスタートします。
一昨日の院長の記事にあったようなレーザーによる白内障手術では、実はこういう難しいところがまだできません。
このような難症例がレーザーの適応可能となる日が来れば、レーザー白内障手術も市民権を得ることができるでしょう。
ちなみに、手術の続きの白内障処理もカチカチでなかなか大変でしたが、手術スタッフのスムーズな対応と最新の超音波手術器械のおかげで、綺麗に終えることができました。
難症例を終えた時の喜びはひとしおで、スタッフのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
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