2種類の多焦点IOL

今日はお昼から白内障手術が18件行われました。そのうち、テクニスマルチフォーカル(多焦点IOL)を一例に用いました。

今日の午前の外来でも、多焦点IOLをご希望の患者さんが2名来られました。多焦点IOLのメリット、デメリットをご説明し、ご納得いただけて初めて、このIOLを使用することになります。すなわち、誰にでも適応という訳ではありません。

現在主に使われている回折型の多焦点IOLは、二種類あります。その違いは、遠方重視のタイプか、あるいは、遠方と近方を均一に振り分けているかということになります。遠方重視のタイプには3D加入と4D加入の二種類があります。

患者さんのライフスタイルに合わせて、これらのIOLから最もふさわしそうなものを選択いたします。このあたりの事情も患者さんにはご説明いたします。

今日来られた患者さんのうち、比較的高齢の遠視の方にはテクニスマルチを、比較的若年で近視の片眼の方にはリストア3を使用する予定といたしました。

多焦点IOLは適応も慎重であらねばならず、また、実際の手術の際、屈折誤差をなるべく残さないようにしなければなりません。通常の単焦点IOLの倍以上、神経を使います。


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