DMRに対する硝子体手術

今日は午前の外来、午後の手術ともめいっぱいの忙しさでした。ありがたいことです。。

昨日の午後はDMRに対する硝子体手術、今日の午後は白内障手術を20件行いました。

糖尿病性網膜症に対する硝子体手術の適応は、吸収しない硝子体出血および牽引性網膜剥離が黄斑に達した時、などと言われておりましたが、これは20年前の話。今や、硝子体手術の安全性が向上するにつれ、敷居はどんどん低くなっております。

初期の硝子体出血はもとより、前増殖性における黄斑浮腫のみに対しても、場合によっては硝子体手術の適応になります。ある意味、後々の進行も防御されますので、早ければ早い程結果が良いとも言えます。ただし、白内障はほぼ必発ですし、それ以外の合併症も全くないとは言えません。

視力がかなり低下するほどの浮腫、硝子体出血、網膜剥離があれば適応と考えて差し支えないでしょう。

DMRに対する硝子体手術を日帰りで行うのは、眼科的には全く問題がないばかりか、内科のフォローをそのまま続けていただくというメリットもあります。昨日の症例では、抗凝固薬の続行を内科から指示されたため、当院ではそのまま手術を行いました。結膜の出血がやや多かったことを除けば、術後の硝子体の透明度も悪くはなく、問題ありませんでした。

今後、DMRに対する日帰り硝子体手術が増加してくることと思われます。


ST