今日も昨日に引き続き、白内障手術を21件行いました。
シグネイチャーでいろいろと試してみました。まず、クラシカルな縦振動タイプ・ハンドピースで行いました。これでペリスタポンプだと、10年前から当院で使っているソブリン(AMO)とほぼ一緒です。ただ、シグネイチャーでは超音波発振のアルゴリズムが若干改良されているそうです。
やや硬い核になってくると、やはりというか、バーンが発生いたしました。これはソブリンと同じです。
そこで、途中から、例のエリプス・ハンドピースに交換し、最後までこれで行きました。
私の術式は永原変法で、軟らかい核では突き刺さずにそのまま分割、やや硬い核では突き刺して核を保持したのちに分割、とても硬い場合は中央部を少し掘ってから保持し、分割いたします。それぞれ、赤星法、永原法、溝掘り永原法と呼んでいます。もちろん二手法で、左手には三好先生のフックを用いています。
永原式に核を保持する際、ベンチュリーポンプだと保持力がやや弱い傾向があります。これは、吸引圧の関係で当然です。また、保持する前に削れてしまう傾向もあります。したがって、永原法はペリスタと相性が良いような気がいたします。
しかし、一旦割れてしまえば、あとはベンチュリーの方が核の寄りつきが良く、速いです。
新しい超音波装置について書かれているブログがありますのでご参照ください。
今回の試用で、エリプスの良さがだんだんと判ってまいりました。
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