硝子体手術用シャンデリア照明の応用

シャンデリア照明を利用した白内障手術の方法は、大阪大学の大島先生が発表され、
「シャンデリア眼内照明の前眼部手術への応用〜重症水疱性角膜症に対する手術治療への新たな挑戦〜」
でPfizerの2008年Film Awardのグランプリを受賞されたこともあり、眼科の世界では一躍有名になりました。
私もそのビデオを拝見し、難症例を見事に克服した手術に大変感動しました。
この方法は応用できる範囲が広く、たとえば角膜混濁で透見性が低い場合や、硝子体出血などで十分な徹照が得られない場合にも重宝します。
先日も濃厚な硝子体出血の硝子体トリプル手術があり、手術手順をいつもとは少し変えて、先にシャンデリア照明を設置しました。これだけでも白内障手術時には照明のretro-illuminationによって十分な徹照を得ることができ、より安全な手術を行うことができました。
文明の利器のありがたみを実感するとともに、大島先生にあらためて感謝いたします。
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