LASIK後の老眼

今日はお昼からの手術はお休みでしたが、午前中の外来がごったがえしており、1時過ぎまでかかってしまいました。

中で、以前に他医でLASIKを受けられた患者さんが、「近くが見にくくなってきたので、またLASIKをしてほしい」と来院されました。LASIKを受けて、当然のごとくメガネなしで生活しておられたのが、年齢を重ねるうちに老眼となり、近くが見にくくなるのはよくあることです。

老眼世代になってもメガネなしで過ごす方法はいくつかあります。ひとつはモノビジョンといって、左右の度数に差をつける方法です。以前LASIKを受けられた方ならば、遠視LASIKを追加して、片眼だけを近視化させることにより、モノビジョンにできます。

しかし、60代以降になると白内障が発症していることも多く、その場合、LASIKよりも白内障手術の方がベターということになります。

白内障手術が適応であれば、今度は多焦点IOLも視野に入ってきます。当院の経験では、モノビジョンよりも多焦点IOLの方が、患者さんの満足度が高いように思います。

ということで、今日お越しの患者さんには、多焦点IOLによる白内障手術をお勧めいたしました。

屈折矯正にはいろいろな選択肢があり、それぞれ長所、短所があります。もっともふさわしい方法を探すのが大切です。


ST