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今日はお昼から白内障手術を行いました。

今日は業者さん立会のもと、新しい超音波手術装置の「シグネイチャー」(AMO)を使いました。この器械は半年ほど前にも使いました。今回は、売り物のベンチュリーポンプの出来具合を調べるのが目的でした。

ベンチュリーポンプは通常のペリスタルティックポンプと異なり、圧の立ち上がりが早いのが特徴ですが、後者のように流量を指定することはできません。どちらかというと硝子体手術用のポンプという印象があります。

しかし、最近、白内障手術の分野でもこの方法が見直されています。昔はガス駆動でしたが、今は内臓のポンプにより駆動します。実際の力はかなり強くなっているのではないでしょうか。

本日の設定では、吸引圧が135mmHgでした。一方のペリスタルティックは350mmHgと大きな差があるように見えます。しかし、実際の使用感はあまり変わりません。

ペリスタの場合、核によるチップの閉鎖のあと、徐々に圧が立ち上がりますので、設定値が350とは言っても実際にその値は出ていません。一方、ベンチュリーだと、核による閉鎖があろうがなかろうが135mmHgの圧がでます。

業者さんいわく、135mmHgの設定でも流量が40ml(分あたり)くらいとのことですので、もっと圧を上げると前房が不安定になる恐れが出てきます。ペリスタと同じ値まで圧を上げるのは危険です。

あたらしいベンチュリーは当然硝子体手術にも対応できます。一台の器械で両方の手術ができるメリットはとても大きいですね。


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