ステラリス

今週も月曜から木曜まで毎日午後に手術が組まれており、忙しい日々が続きます。午前中は外来、午後は手術という日課です。

今日は白内障手術で久しぶりにボシュロム社のステラリスを使いました。1年前くらいから折に触れて使っています。もう一機種、アボットのシグネイチャーと甲乙付けがたい製品です。

どちらも現在使用中の機種とは異なり、ベンチュリーポンプを搭載しているのが特徴です。ベンチュリーといえば、硝子体手術では定番ですし、当院ではボシュロムの初期の機種プレミアからマレニアムと使い続けていますので、慣れてはいるのですが、実は、白内障手術では使っていませんでした。

従来のベンチュリーの機種は前房の安定、超音波の効率の点で不十分と思っておりました。

しかし、ステラリスはこれらの欠点を克服しております。今日はstable chamber tubeではなく、通常のものを使いましたが、これでも全く問題ありませんでした。

今後、硝子体手術と共用できるタイプが出てくる予定で、実は、スペース効率のよいこちらのほうを狙っています。

超音波操作は従来の機種でもほぼ同等ですが、I/Aおよび、後嚢研磨は慣れるとベンチュリーの良さが際立ってきます。これからはやっぱりベンチュリーの時代になってくるのでしょうね。


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