最近のLASIK事情

今日も白内障手術が行われました。

当院ではほぼ毎週、木曜日にLASIK(レーザー近視矯正手術)が行われています。10年前より大体年間3〜400眼で推移しておりましたが、一昨年末のリーマンショックののち減少し、昨年は200眼台に落ち込みました。

これは全国的な傾向で、LASIKだけを専門にしているクリニックは経営が大変です。クリニックの閉鎖、身売り等相次いでいます。

白内障、硝子体手術など他の手術も行っている眼科の一部門としての場合は、LASIK部門が赤字でも、他の黒字で相殺できます。しかし、専門クリニックはそんな訳にはまいりません。

アメリカなど他の国でも、経済危機により自由診療部門のLASIKの落ち込みが激しいのは一緒ですが、なくなってしまう危機はありません。最初から眼科医が積極的に取り組んでおり、普通の(白内障手術を行う保険医療機関たる)眼科クリニックでよく普及しているからです。

ところがここ日本では、このままではLASIK消滅の危険すらあります。

当院では、眼科手術専門施設として、できる限りLASIKを継続する方向で努力をしてゆきたいと思っています。

LASIK専門クリニックの維持が困難になりつつある原因は価格破壊が進みすぎたことにあります。本来、医療は安全性をまず優先すべきであり、価格競争の対象とすべきものではありません。

当院では、これからも、素晴らしい医療技術であるLASIKを提供し続けるべく、適正な価格を維持しております。ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


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