当院のOCTの紹介 第二回

光干渉断層計(OCT)の紹介Part2です。
先日は白内障の術前検査として説明しましたが、今回は緑内障の検査としての紹介です。
白内障緑内障は名前は似ていても全く別物です。
前者は目の中のレンズが濁る病気、後者は目の神経が弱っていく病気です。
白内障によるレンズの濁りは手術できれいにすれば治りますが、緑内障で神経が弱ってしまうと元に戻せません。
このため、緑内障では悪くなる前の早期発見、早期治療が大事です。
緑内障の検査としては、昔から視野検査(見える範囲を調べる)が行われています。
視野検査は重要なのですが、やや時間がかかり、ご高齢の方や体の不自由な方などは、検査の途中でしんどくなってうまく出来ないということもよくありました。
また、患者さんの集中力に左右される場合もあります。
OCTでは視神経の周りの断層写真を撮影し、神経の厚みに異常がないかどうかを機械が判定してくれます。

検査も短時間で済みますので、あまり患者さんの負担にもなりませんし、集中力などにも左右されずに客観的な評価ができます。
また、かなり早期の緑内障でも発見できます。
したがって、これからは視野検査だけでなく、OCTも緑内障に欠かせない検査になっていきそうです。

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