この4月から医療の価格(保険点数)が改正され、眼科分野でも、新しくいくつかの手技、検査、手術が保険収載されることになりました。これにより、患者様がお支払いになる自己負担金が値上げになることがありますのでご注意ください。
従来から当院などで、医学的見地から必要とされ行われていた医療行為のうち、今回保険収載されたものは次のようなものがあります。
1)光干渉断層血管撮影 OCTAのことです。糖尿病網膜症、静脈閉塞症、加齢黄斑変性症などの診断に用います。400点(4000円)です。
2)コントラスト感度検査 一般的な視力測定がコントラストの強い指標を見る検査なのに対し、コントラスト(濃淡の強さ)が低くてもどの程度見えるかを測定します。視力の質を見る検査で、眼内レンズ、特に多焦点眼内レンズの経過観察に有用です。また、LASIKなど屈折手術の効果判定にも必要です。207点です。
3)前眼部三次元画像解析 前眼部OCTのことです。角膜疾患、屈折異常、白内障、緑内障、などに広く行われています。265点です。
4)前房水漏出検査 緑内障濾過手術後に前房水が眼外に漏出し、感染の危険が無いかを調べる検査です。濾過手術(トラベクレクトミー)の術後にスリットランプで行います。149点です。
最も負担割合が多い3割負担で、仮に上記2)と3)の検査が同時に行われた場合(白内障手術の前後に行なわれます)、1500円ほどのご負担増になります。
ST