OCT検査の実例(2)

先週木曜に続いてOCT検査の実例第2弾、今回は前眼部OCTです。
角膜〜隅角の断層です。
白内障術前
白内障術後
以前にご紹介したものと同様ですが(⇒過去の記事参照)、白内障術前後で隅角の形状が大きく変わることがよく分かります。
隅角が狭いと緑内障発作を起こしやすいのですが、白内障手術をすれば隅角が広がりますので一石二鳥の効果があります。
また、次のOCTは白内障術後1か月以上経過し、診察ではとてもきれいな状態に見える症例の角膜です。数字は厚みを表しています。
白内障術前
白内障術後1.5ヶ月
意外にも角膜浮腫がまだ残っていることが分かります。
OCTの登場により、網膜だけでなく眼球の全般にわたって新知見が得られつつあり、これがさらに新たな治療へと結びついていくことが期待されます。