手術用顕微鏡の交換

今日も白内障手術、アイステント併用白内障手術、レクトミー(濾過手術)、IOL強膜内固定術、糖尿病硝子体出血に対する硝子体手術など、多彩な手術が行われました。そして、長年親しんだ手術用顕微鏡、2台のライカM844に別れを告げ、有終の美を飾りました・・・😂。

 

まだまだ現役と思っていたM844は導入から15年も経過しており、次第に保守点検が困難になってきました。ライカの後継機種(Proveo8)も評判が良いことを知っておりましたので、思い切って2台とも交換することにしたのです。明日からの3日間で入れ替えです。この間、手術を行うことは出来ません。

 

眼科手術において顕微鏡の存在は絶大です。これがあるからこそ、老眼になっても若い頃と同じように(あるいはそれ以上に)手術ができます。裸眼で手術を行っていた頃の一般外科では50代でメスを置くのが一般的でしたし、腹腔鏡やダヴィンチになったとて事情はあまり変わりません。

 

眼科では3D手術といってモニター画面を見ながらの手術が導入されていますが、やはり長年慣れ親しんだ顕微鏡手術が良いです。名工の手作りと同じ姿勢での手術が顕微鏡手術です。よほどの事情がない限り、3Dなどには移行しないと思います。首、肩、腰への負担は多少ありますが、まだまだ大丈夫です。定期的な整体、適度の運動、ストレッチは欠かせません。

 

今回は合わせて外来の処置用顕微鏡も新調します。夏以降、診察スペースを増築する計画が実現すると、外来のスリットや診察台なども新調する予定です。また、MGD治療用のIPLも導入する予定です。

 

ST