もうすぐ夏休み

ここ2週間国内のコロナ感染数が激増し、感染者数世界一を達成したことはご存知のことと思います。しかし、これは内外の政策の違いが反映されているだけであることはあまり知られていません。

 

4月の中頃から、ヨーロッパおよびアメリカではコロナを普通の風邪として扱うようになり、国が全数把握をしなくても良くなり、個人が自分の判断でPCRや抗原検査を受けるようになり、公共の場でのマスク着用の義務付けがなくなりました。

 

英国ジョンソン首相が議会で「さあ、今からマスクとおさらばだ!」と宣言したシーンは目に焼き付いています。小生は今年の連休にアメリカ旅行をしましたが、日本を離陸した飛行機(ユナイテッド航空)が領海を離れた途端、機内アナウンスで「もうマスクをしなくてもよろしい、したい人は勝手にどうぞ」と流れました。アメリカ滞在中は、スーパーやレストランでもマスク着用は少数でした。

 

つまり、海外では実際にコロナに罹患した人のごく一部しかカウントされなくなったので、律儀に全数把握を続けている日本の数が世界一になっただけなのです。実際の数で言えば、多分、アメリカやヨーロッパの方が今でもずっと多いと思われます。英国の現状はこちら

 

オミクロンになってからのコロナ風邪は98%以上が軽症です。8月3日の時点で、大阪府PCR陽性者数20万人に対し、重症患者が63名。重症化率=63/200000x100=0.03%。1万人あたり3名です。入院者2860名。入院率=2860/200000x100=1.4%。従って、少なくとも98.6%が軽症です。

 

コロナ陽性者の人口比率で見ると、大阪府の人口800万のうち40名に一人が陽性ということになります。ここまで陽性者が増えてくると、ちょっとした事業所ならば職員に陽性者が出ても全く不思議でもなんでもありません。風邪で休むよりコロナで休む人の方が多いという、とんでもないことになってきています。

 

しかし、罹患したとしても風邪と同じく自宅でちょっと休息することにより、数日で回復することでしょう。感染症学会は先日、37.5℃以上の発熱が4日以上、あるいは息苦しさがある場合以外、自己判断で自宅療養するように奨励いたしました。

 

当院は来週の手術を予定しておらず、後半はお盆休みを頂戴しています。この休息の間に、コロナ騒動が終息することを願っています。

 

ST