韓国語と日本語

ドラマをよく見る関係で韓国語を習っていました。韓国語は知れば知るほど、その日本語との類似性に驚かされます。勉強しなければ全く通じませんが、例えば、英語とフランス語の違いと同じようなもので、文法はほとんど一緒です。

 

「行っておいで」という言い方は英語に直訳すると、「go and come back」ということになりますが、英語ではこんな言い方はしません。あるとすれば「go around 」。 しかし韓国語では「カッタ(行って)ワッタ(来る)」との言い方が多用されており、日本と一緒です。

 

「〜してみる」英語ではtry to doですが、日本語では「する」と「見る」の2動詞が並んでいます。英語でdo (and) watchとは決して言いません。しかし韓国語では、「ハボヨ」と日本語と全く同じ感覚です。動詞の「ハダ(する)」と「ボダ(みる)」を並べるのです。これで英語のtry to ~の意味になります。

 

「〜している」進行形で英語では動詞を変化させてbe ~ingとなるところですが、日本でも韓国でも「する」と「いる」を並べるだけです。韓国語では「ハゴ イッタ」となりますので、語感は日本語と全く一緒です。

 

古代から万葉集の頃まで、日本列島と韓半島とでは同じ言葉が使われていて、その差は方言の違い程度だったと推測する学者もいます。

 

ただ、現代の韓国語は日本語に比べ子音と母音の数が多く、日本人が発音を習得するのは容易ではありません。逆に、韓国人はちょっと習うと、驚くほど流暢に日本語や英語をしゃべります。日本語では古代から戦後に至る期間に母音や子音が整理され、実際のしゃべり言葉以上に書き言葉が簡略化されているからです。これは元々日本にあった縄文言語の影響と思われます。(ハワイのアロハオエと同じ感じ)。あるいはもともと女性用とされた平仮名を易しくしすぎたから?

 

日本語変換された外来語を幼少期から教え込まれるせいで、日本人は英語がとても苦手になってしまいます。日本人の英語力を上げるには、カタカナ、ローマ字から見直す必要があります。外来語のカタカナ表記を廃止し、幼少期から原語表示(と発音)に慣れるとよいでしょう。

 

「英語のカタカナ表記は日本人に英語を学ばせないための陰謀」との説を唱える人がいるくらいです。「ニホンゴカタカナオトシアナ」とは多くの外国人の意見です。

 

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