新専門医制度

通常、2年間の初期臨床研修を終え、4年間の眼科専門研修を修了し、専門医試験に合格したのち、眼科専門医となります。

 


4年間(以前は初期臨床研修の制度がなく、5年間でした)の専門研修期間の間に、規定以上の手術経験、症例の経験、論文発表等をこなした上で、筆記試験、面接試験に合格すれば専門医になりますが、それ以降は専門医を維持するべく、5年毎に更新が必要です。

今までは、5年間の期間内に、学会発表や学会出席、講演会の受講等で100単位以上を取得すれば更新可能というものでした。

しかし、以前から言われていた、新制度への移行がいよいよ始まることが決定したようです。

 


変わった点は、共通講習と呼ばれる、すべての診療科の医師が受講しなれけばいけない講習が設定されたことでしょうか。

医療安全、感染対策、医療倫理、その他地域医療や福祉制度、法律等に関する講習の受講が必須となるようです。

日本眼科学会独自のプログラムで認定されていた専門医が、今後は中立的な第三者機関である日本専門医機構で運用されることになりますが、眼科独自の専門医制度が、元々しっかりした制度のもと、運用されていたということもあり、他科の専門医制度と比較して、そこまで大きな変更点はないと感じています。

 


TN