水晶体嚢拡張リング

先日、臨床眼科学会に合わせて開催された、水晶体嚢拡張リング(CTR)講習会に出席してきました。

CTRとは、チン小帯脆弱やチン小帯断裂を有する患者における白内障手術において、手術の安全性を高め、より良い術後成績を得る目的で使用される医療器具です。
以前は、国内で承認された製品はありませんでしたので、個人輸入で使用されていた医療機関もあったようですが、2014年7月から国産のCTRが承認されています。
今後、これを用いることによって、水晶体落下や、眼内レンズが挿入できず、後日縫着術や強膜内固定に至る症例が減少すると言われてますが、いずれにしても、使用できるツールが増えることはいいことです。

TN