大阪と東京

ブルームバーグの配信記事によると、世界の住みやすい都市ランキングで今年も大阪が日本トップの4位になり、東京は7位でした。ちなみに1位はウィーン、2位はメルボルン、3位シドニー、以下、大阪、カルガリーバンクーバートロント=東京、コペンハーゲンアデレードと続きます。

 

他の都市はともかく、大阪が東京に勝っているのは当然とはいえ、実にめでたい限りです。海外の第三者的観察によるものだから正確です。国内の同様の記事だと、大阪や関西がクローズアップされることはあまりありません。

 

東京は毎年複数回訪問しますが、交通の混雑、ホテルのサービスなど、大阪に負けているところが多々あります。停電で電車がよく止まるなど、大阪ではあり得ないことです。

 

車での通勤が可能なくらいに都市高速道路が充実しているのも大阪の強みです。先日のG20でも、大阪の交通網の良さが際立ちました。都市高速を全面ストップしても日常生活にほとんど影響が出なかったことにより、いかに大阪の公共交通が充実しているかが分かります。世界一との評価もあります。

 

橋下府政以来、中央に遠慮することなく良いものを追求する姿勢が出てきた結果です。

 

大阪、京都を中心とした関西圏は、江戸時代まで上方と呼ばれ、日本の文化を牽引してきました。医療においては、緒方洪庵適塾が有名です。そのような伝統と人的資源に恵まれているからこそ、大阪が国際的に注目されることになっていると思います。

 

大阪は小さいですが間口が広いことにお気付きですか。海と接している部分が長いのです。しかもそれが温暖な瀬戸内海。古代から交通の要所として栄えたのもうなずけます。

 

東京にも良いところはあります。銀座など、江戸時代の商習慣が残っているところは、さすがと言いたいほどのレストランのサービスやショップの展開があり、いつも楽しみにしているくらいです。

 

今後とも、大阪は、東京の真似をするのではなく、独自の路線で世界に羽ばたいて欲しいと願っています。

 

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